二十四節気資格の完全解説

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諒設計アーキテクトラーニングの開催する二十四節気資格スペシャル講座と、そこで学べる二十四節気資格に関する情報を開設したサイトです。日本の二十四節気、季節の節目、日本の四季を詳しく学ぶことのできる資格です。

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夏の節句と旬の食べ物・イベント

目次

夏至

夏の節句で最もよく知られているものは「夏至(げし)」と「七夕(たなばた)」でしょう。夏至は、一日の日照時間が最も長くなることで知られています。夏はこの日を境に暑さを増し、秋までの厳しい季節が続きます。

冬の最も日照時間が短い時期・地域と比べると、最大で5時間も違うと言われています。暑さが嫌になる季節ではありますが、太陽の力強さやありがたみに思いを馳せる機会として捉えられてきた側面があります。

夏の節句と旬の食べ物・イベント

関西地方、特に大阪では夏至から半夏至(夏至から11日後)の間にタコを食べると良いとされてきました。昔は夏至の期間に田植えを行っていた風習があり、稲の根がタコ足のようにしっかりと大地に根を張り、豊作を願うところから発生したと言われています。関東の一部の地域では小麦を焼き餅にして神さまにお供えするという神事があります。

七夕

七夕は日本の文化を象徴するほどよく知られた伝統行事です。五節句の一つで、中国の宮廷で行われていた行事に由来することが知られています。

当時の中国では、機織りが上手な織女にあやかって針や糸をお供えし、手芸や仕事の上達を願うしきたりがありました。日本ではこれが和歌や書道の上達へと変化し、短冊を描くようになったと言われています。

五節句が定められた江戸時代に、笹の葉に下げることが一般化していました。短冊の五色も、五つの要素が世界のすべてを構成しているとする中国の陰陽五行説にちなんでいます

提灯は人を明るく照らし、吹き流しは悪いものを取り去って清める魔よけの願いが込められています。七夕にそうめんを食べる習慣は室町時代に発展しました。

旧暦では七月七日は小麦の収穫時期であり、実りに感謝する意味を込めていたと言われています。長く白いそうめんはまた、織姫の糸や天の川の美しさを連想させるものでもありました。

夏に旬の食材

夏は、暑さを乗り切るための食材が豊富に取れます。そういった側面も古代より理解されており、夏の食べ物は健康のために重宝されてきました。オクラやとうもろこし、新じゃがいもなどが旬を迎えます。

キュウリは火照った身体を冷やし、ナスやにんにくも夏場が旬となります。カボチャは貯蔵することで甘味を増し、季節を越す食材となります。果物はイチジクや梅、かぼす、スイカなどが熟していきます。

海の幸はアジや鮎、イワシ、カツオ、カマス、キスや太刀魚が取れるようになり、食卓を一層豊かに彩っていきます。アワビや車海老などの高級食材も夏の時期に獲れます。