二十四節気資格の完全解説

二十四節気資格の完全解説サイトイメージ

諒設計アーキテクトラーニングの開催する二十四節気資格スペシャル講座と、そこで学べる二十四節気資格に関する情報を開設したサイトです。日本の二十四節気、季節の節目、日本の四季を詳しく学ぶことのできる資格です。

MENU

【解説】立春・雨水・啓蟄・春分・清明・穀雨

目次

立春、雨水

「立春」とは春の始まりを告げる最初の暦日であり、旧暦ではこれが一年尾始まりでした。

新暦では二月四日ごろから始まります。春が立つと書くように春が訪れ始めるのが立春であり、風は寒いものの日差しが暖かく感じられるようになる時期でもあります。ここで一年の縁起や運を願う風習が多く、大吉の札を掲げたり財布を新調したりする習慣が有名です。

【解説】立春・雨水・啓蟄・春分・清明・穀雨

その次は「雨水」がやってきます。二月二十日ごろから始まる雨水は、降っていた雪が雨へと変わり積もったものは水へと溶けていく時期を表現した暦日です。

現代ではまだまだ寒さ本番の月日ですが、暦では春先に降る雨や風を観察する時期となっています。地域によっては寒さが和らぎ、草木が芽を出したり雪解け水の流れる音に癒されることもあるでしょう。

この頃には桃の節句があり、ひな祭りで女児の健やかな成長を祝います

啓蟄、春分

三月六日ごろから始まるのは「啓蟄(けいちつ)」です。啓は「開く」という意味で、蟄は虫などが動くさま、土中に隠れる様を表現しています。自然界に存在する命が花開き、虫たちが顔を出してはひっこめる様子を捉えたのがこの啓蟄です。

虫が出てくるこの季節と春の雷が重なり、「虫出しの雷」が轟く季節でもあります。温度変化が激しく体調を崩しやすいこの時期は、栄養素の多い山菜を食すという文化があります。

その後は本格的な春の到来を告げる「春分」の季節がやってきます。三月二十日ごろから始まる春分は、昼夜の長さがほぼ同じになる日で寒さが和らぐ分岐点となっています。

仏教儀式である彼岸を迎える時期でもあるため、「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるようになったと考えられています。彼岸には先祖や亡くなった方を偲び、仏様の世界へ最も通じやすくなるこの時期にお墓参りを行います

清明、穀雨

「清明(せいめい)」は、四月五日ごろから始まり自然界のエネルギーが最も花開く時期を指します。「清浄明潔」の略称でもあり、すべての要素が清らかで明るさを増す様を表現しています。

空の青さや草木の若々しさ、春先に咲く桜は爽やかさ感じさせるという点で抜群の効果があります。南東から吹いてくる暖かい風は清明風と呼ばれ、冷たい北風に代わって気分を明るくさせる風として捉えられてきました。

そして春の最後には「穀雨(こくう)」がやってきます。穀物を表す「穀」に、潤いをもたらす「雨」が付け加えられています。百穀春雨と呼ばれるこの時期の雨は、自然の恵みを頂くための基礎として重んじられてきました