二十四節気資格の完全解説

二十四節気資格の完全解説サイトイメージ

諒設計アーキテクトラーニングの開催する二十四節気資格スペシャル講座と、そこで学べる二十四節気資格に関する情報を開設したサイトです。日本の二十四節気、季節の節目、日本の四季を詳しく学ぶことのできる資格です。

MENU

旧暦と新暦の違い

目次

旧暦における太陰暦

旧暦は太陰暦だと考えられていることが多いように思われますが、実際には旧暦は太陰太陽暦を指します。まず太陰暦とは、新月から次の新月までを一ヶ月と数える暦です。

月の動きを基に月日を数えます。これは月の満ち欠けを観察することで計算し、およそ日数にして29日か30日を要するものです。29日で終わる場合は小の月、30日ある場合は大の月と呼ぶことがあります。

旧暦と新暦の違い

太陰暦では月の動き次第で一か月の日数が決まるため、月ごとの日数が定まっていないのが特徴です。これによると一ヶ月は平均29.5日となり、一年は354~355日として数えられます。

そのため実際の季節や月日と毎年10以上もずれが生じ、農作物や季節的な目印を必要とする行事は必ずずれていってしまいます

太陰太陽暦の特殊性

では太陰太陽暦とは何でしょうか?これは前述の太陰暦が10日ずつずれていく欠点を修復するため、太陽暦を修正の基準として数える太陰暦の改訂版のようなものです。

太陰太陽暦でも一ヶ月の数え方は月の動きを参考にします。しかしこれではやはり毎年ずれが発生するため、約3年ごとに「うるう月」を加えて誤差を修正します。

正確には19年間で必要な時期に7回うるう月を加えます。都合7回は1年が13ヶ月となる年が出現することになります。

これは実際の季節とのずれが生じてはいけないため、「うるう四月」「うるう五月」など、なるべく季節を数え直しても支障のない月に加えられていたと言われています。

昨年2017年は、旧暦で言ううるう月を置く年となっており、6~7月にうるう月が置かれていた計算になります。

新暦の仕組みと正確さ

これに対し、新暦とは太陽(正確には地球)の動きを基準に一年を計算するもので、地球が太陽の周りを一周する周期を一年と定めます

季節は常に太陽の角度や日照時間によって変化するため、実際の季節と暦のずれがないのが特徴です。一年は365日と6時間前後となっており、これが新暦の数え方となります。

この、いわゆるユリウス暦ではうるう年を設けるのが特徴ですが、一年が365日と6時間と決めるのが難点で、実際には地球が5時間48分45秒程度で太陽の周りをまわっているため、約11分のずれが千年以上の運用によって積み重なっていきます。

四年に一度うるう年を設けても11分のずれが修正できません。これを改良したのがグレゴリオ暦で、400年に97回うるう年を設けより適切に修正を行います。これにより暦の数え方と実際の季節が一致するようになりました