二十四節気資格の完全解説

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諒設計アーキテクトラーニングの開催する二十四節気資格スペシャル講座と、そこで学べる二十四節気資格に関する情報を開設したサイトです。日本の二十四節気、季節の節目、日本の四季を詳しく学ぶことのできる資格です。

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俳句や短歌が趣味の方には必須

目次

俳句と季節

俳句は奥が深く難しいと思っておられる方は少なくないでしょう。確かに、わずか十七文字で自分の思いや見たものを表現しなければならず、誰もが良いと認める俳句を作るのは一朝一夕で成し遂げられるものではありません

しかし感性を磨くことは可能です。伝統的な俳句は、兎にも角にも季節の感覚が命だと言われます。季節を感じさせる雰囲気や言葉、つまり季感や季語が重視されるのはそのためです。

俳句や短歌が趣味の方には必須

俳句を単に詩を書くことと異ならせるのは十七文字という文字数制限だけではなく、季節を巧みに表現するという暗黙のルールがあるからでもあります。

「春」「夏」といった言葉はもちろん季節を表し、「一月」など具体的に日付に言及することも一つの方法です。いずれにしても、季節の雰囲気や情景を表現することが重要です。

二十四節気や七十二候の感覚

二十四節気ではまさに季節の感覚を鋭くとらえるため、俳句を考える上で非常に役立てられるものです。特に二十四節気をさらに三つに細かく分けた七十二候では、自然界の様子を短い言葉で表現しているため、言葉で季節を表す感覚を身に付けることができるでしょう。

七十二候では季節の変わり目に生じる変化を鋭くとらえて逃さない観察力が表現されており、俳句の季語にも通じる感覚があります。例えば春の訪れに関して、立春初候では「東風解凍(はるかぜこおりをとく)」と表現します。

冬の厳しい寒さで至る所に見られた氷が少しずつ溶ける様を捉えていますが、これを暖かい春風によってと表現する辺りが何とも奥ゆかしさを感じさせるのではないでしょうか。

その後「黄鶯鳴(うぐいすなく)」、「魚上氷(うおこおりをいずる)」、「土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)」と続きます。

俳句に節気を用いる

実際の俳句にも、季語として二十四節気の言葉が使用されることもあります。例えば夏を感じさせる俳句として、「花活けて 立夏の卓を 飾りけり」(稲畑汀子)「音たてて 立夏の水と なりにけり」(岩岡中正)「兎も 片耳垂るる 大暑かな」(芥川龍之介)「しづかさの 背骨にしづむ 大暑かな」(森澄雄)などがあります。

いずれも短い言葉の中で夏を表現していることが、二十四節気の言葉を使っているところに明確に見られます。俳句は言葉の芸術であるため、確かに奥の深さを感じて気後れしてしまうかもしれません。

しかし基本的には自然と人間を捉えて表現すれば何でも許される自由な世界でもあります。言葉の感覚を掴むために、二十四節気の仕組みを学ぶことは役に立つでしょう。