二十四節気資格の完全解説

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諒設計アーキテクトラーニングの開催する二十四節気資格スペシャル講座と、そこで学べる二十四節気資格に関する情報を開設したサイトです。日本の二十四節気、季節の節目、日本の四季を詳しく学ぶことのできる資格です。

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美しい四季があるのは日本だけって本当?

目次

季節の変わり目を重んじるからこそ

結論から言えば、四季があるのは日本だけではありません。乱暴に言うならば、日本と似たような緯度にある国には四季があるはずです。

しかし日本の季節の捉え方が独特で、その節目やはっきりした違いが日本の四季を特徴的にしているようです。恐らく最も特徴的な理由となっているのは、国民的に四季を愛でる気質があるということでしょう。

美しい四季があるのは日本だけって本当?

日本ではその歴史とほぼ時を同じくして、季節の変わり目を詩にする文化がありました。これはアジアにおける詩や文学のテーマで自然が大きな存在となっていることも関係しており、自然の変化や事象を観察することが趣のあることとされてきました。

季節の変わり目はともすると何でもない気温や気象条件の変化に過ぎませんが、そこに注目し観察することに価値を見出してきたからこそ四季を楽しむ風土が整っていると言えます。

自然と共存し感謝する国民性

そのため、日本人には季節ごとに行事を制定し祝ってきた過去があります。八百万の神々と言われることに代表されるように、日本でも万物に精霊が宿り自然そのものが神であるという概念が根付いています

それらをなだめ共存していくために、季節や節目ごとにお供えをするようになりました。そのため季節ごとのお祭りや行事は宗教的な意味合いを帯びており、季節の変わり目に着目することは信仰や感謝と結びつけられています。

現在ではそういった背景を知らない世代も増えているものの、年間の行事は比較的はっきりとわかる気候の違いとも合わさって、季節を四分割して楽しむのに一役買っています。だからこそ春には桜を愛で、夏には海で時間を過ごし、秋には紅葉、冬は雪を楽しむのは国民総出の風物詩となっています。

地理や気象条件が生み出す実際の変化

これには島国で山と海が近いという地理も関係しています。日本と似たような緯度の国は沢山あるものの、いずれも大陸的な気候で雨季と乾季がはっきりしています。

四季で言うならばどれかが非常に際立っているため、日本のように三か月ごとの違いをはっきりと感じにくいようです。日本では海に隣接する山という住みにくい環境により、寒暖差が激しく変化を受けやすいという環境も関係しています。

そして旬という考え方で季節ごとの農作物を重んじ、感謝と共に頂くのも重要です。外国にも旬の食べ物というのはもちろんあるのですが、日本ほど季節ごとに楽しんで待つという考え方が無いように見られます。

季節を重んじるため季節ごとの食べ物さえありがたく頂くのが日本流のようです。