二十四節気資格の完全解説

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諒設計アーキテクトラーニングの開催する二十四節気資格スペシャル講座と、そこで学べる二十四節気資格に関する情報を開設したサイトです。日本の二十四節気、季節の節目、日本の四季を詳しく学ぶことのできる資格です。

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秋の節句と旬の食べ物・イベント

目次

重陽の節句

秋の節句には、五節句の一つである「重陽の節句」があります。菊を使用して不老長寿を願う風習から菊の節句とも呼ばれ、命を重んじる行事が多くなります

新暦で九月九日にあたり、江戸時代より全国的に定められた祝日となってきました。奇数が重なるのは、それが縁起のいい陽数とされてきたためで、ひな祭りの三月三日や七夕の七月七日もこれと同じです。

秋の節句と旬の食べ物・イベント

古来より祝い事の裏には厄介ごとが潜んでいると考えられており、祝典とお祓いは常にセットで行われてきました。奇数の中で最も大きな九月九日は重要とされ、命を尊ぶ行事であるとともに死を遠ざけ不老長寿を願うようになったのはそのためであるとされています。

重陽の節句で大切のなのは菊です。菊といえばお葬式というイメージですが、旧暦での九月九日(十月中旬)は菊が美しく咲く時期でした。現代では時期がズレてしまっていますが、今でも菊が寿命を延ばすと信じられていた名残があり、重陽の節句では菊を飾りつけに使用します。

秋分の日とは

九月二十三日ごろにある「秋分の日」は、現在ではシルバーウィークの中の一日として知られています。秋分の日は昼と夜の長さが同じになる日とされており、1948年以前は秋季皇霊祭として知られており、その後も先祖を敬い亡くなった方々を偲ぶ国民的な祝日として制定されました。

この頃に行うお墓参り、いわゆる「お彼岸」は仏教的なルーツがあり、祝日の制定もあってか仏教の宗派を問わずお墓参りや先祖供養の法要を行うようになりました。

お彼岸は「雑節」でもあり、季節を正しく捉えるために二十四節気や五節句以外に作られた暦日です。秋分の日にはおはぎや牡丹もちを頂きます。おはぎには小豆が使われ、江戸時代に邪気を追い払うことと先祖供養を合わせて行うようになったと言われています。

秋に旬の食べ物

秋に旬の食べ物はマツタケです。万葉集などの古代の文献にも登場し、香りが良いことから高級食材として定着しました。里芋も秋に登場する味覚です。

庶民的な食材ですが、柔らかさと甘味が美味で非常によく使用され、東北地域の芋煮会など豊作を祝う行事で使用されてきた食材でもあります。海の幸ではサンマが秋に収穫されます。日本ではすべてが天然物とされるサンマで、夏から旬を迎え秋まで続く魚です。

脂がのっているサンマは絶品で、かぼすと醤油をかければ日本を代表する国民的な料理となります。秋は食材が最も豊かになる時期でもあり、美味しい食事で満たされながら過去を偲ぶ機会となってきました。