観光ガイドのお仕事スキルアップにも
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周知の文化をより深く説明する
観光ガイドの仕事にも二十四節気の基礎知識が生かせるでしょう。日本を縦横無尽に移動する観光ツアーでは、今見ている行事やお祭りの起源や理由を紹介することが一つのスキルとなります。
あくまで一般的なことであれば誰しも知っているため、より深い知識を興味深く伝えるスキルが必要でしょう。この点で二十四節気の知識は有利になります。
基本的な起源や発展の歴史を学べるのはもちろん、日本人ならではの観点で物事を捉える間隔を理解できます。例えば、「雨水」の時期には梅の花見を楽しむのが風物詩ですが、実は梅は中国から伝わってきた外来種です。
それを当時の外交機関である大宰府で大規模な梅見会が開かれ、多くの人が物珍しがって見に来たという歴史があります。こうしたことを日本人の観点で捉え行事の真髄に触れていくと、今まで当たり前に思っていた行事や食材が一層興味深いものになります。
観光ガイドでは、古代の日本人が制定してきた節気を身近に感じてもらえるようにするスキルが役に立ちます。
外国人に由来を理解してもらう
最近では外国人の来日も増えています。外国人観光客の数はおおむね横ばいですが、引き続き日本の文化を紹介する歴史的な知識が必要とされています。
特に外国人にとっては、季節の節目となる行事が「なぜ」行われるのかが気になるようです。私たち日本人にとっては伝統だということで自然と行っていることも、日本から一歩外に出た世界では理由が気になるという場合も非常に多くあります。
二十四節気は季節の変わり目を敏感で観察力豊かに捉え、節目を重んじ生活スタイルやリズムに取り入れてきた歴史があります。そういった側面から日本の文化を見ることで、単に和を重んじる以上の奥深さを紹介できるでしょう。二十四節気資格はその意味でも役に立ちます。
ツアーの提案や企画に役立つかも
地域によっては、同じ暦日や節気を祝うにしても異なる方法や由来を持っていることがあります。二十四節気資格ではその背景や地域ごとの特色も学ぶため、観光ガイドで地元の特産物や風習を紹介する際により深く突っ込んだ説明が可能になるでしょう。
観光ガイドもそうですが、旅行プランナーともなると企画力や提案力が求められるクリエイティブな仕事が必要とされます。目的地に到着するだけで終わらず、そこを訪れることで何を学べるのかといったところまで問われます。
この点で二十四節気資格で日本の文化や暦に精通することは、各地域の見どころをより掘り下げて提案するのに有利となるでしょう。